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2020年12月1日からのイギリス留学ビザの変更点

2020年12月1日から、イギリスの短期留学ビザのルールが変わります。このルール変更について簡単にご紹介しておきます。

イギリス留学ビザの変更

イギリス短期学生ビザの変更点

2021年からイギリスがEUから離脱することに伴い、イギリスに留学できるビザのルールも変更になります。

変わるのは現時点でShort Term Studyと呼ばれている短期学生ビザです。6ヵ月未満までイギリスに滞在して勉強できるビザですが、6ヵ月未満まで滞在して勉強できるビザとして、2020年12月1日からこのShort Term Studyビザが廃止され、通常のStandard Visitor Visaに切り替わります。

最長11ヵ月まで滞在でして英語の勉強ができるShort Term Study Visaの方は変更ありません。Tier4学生ビザは、Student Visaという名称に変わり、Tier4という扱いではなくなります。

これらのビザは大きな変更なないのですが、6ヵ月未満まで滞在できるビザは大きく変わるようになります。

短期留学ビザの変更点

これまでShort Term Studyと呼ばれていた短期学生ビザが、大きく変わる点としてはVisitor Visa扱いになること。

Visitor Visa扱いにあることで何が変わるかというと、6ヵ月という期間内であれば自由に学校を選ぶことができるようになり、期間中の学校の変更も自由にでき、学校の受講期間も期間内であれば自由に設定できるという点です。

これまでは事前に学校を決めて、そこから入学許可証を取り寄せ、イギリス到着時にスタンプを押してもらい、事前に設定した受講コースが修了したら30日以内に出国しなければならないというルールがありました。

Visitor Visa扱いになることで、これらのルールが撤廃されるようになります。6ヵ月以内の滞在であれば自由に学校を決めて、受講期間も自由に決められ、6ヵ月ギリギリまでイギリスに滞在可能という事になります。

6ヵ月未満のビジタービザの制約

まだ運用される前なので、どこまで制約があるのかという点については運用後に徐々に見えてくると思いますが、English UKの発表や通常のスタンダードビジタービザの条件等を考えると以下のような制約が出てくるのではないかと思われます。

働けない

これはビジタービザではこれまで定められている事なので、働くことはできませんが、ボランティアや受講コースの就業体験などもビジタービザでは認められません。

英語学校の制約

まだはっきりしたことは分からないのですが、Short Term Studyビザでは通える英語学校はEnglish UKなど指定された認定団体の認定を受けた英語学校でなければ通う事ができませんでした。English UKの情報に基づくと、恐らくビジタービザでもこの条件は踏襲されていくのではないかと思います。

延長不可

現在のShort Term Studyビザでも認められていないので、ビジタービザでも延長はできません。出入国を繰り返して実質延長という形にしてしまう場合もグレーなので避けた方が良いでしょう。

まだ不明な点も

今のところ6ヵ月までのSHort Term Studyビザは、2020年12月1日からビジタービザに切り替わるという事にはなっていますが、幾つか不明な点もあります。

エレクトリックゲートは通るべきかどうか

通常観光や出張目的のビジタービザであれば、日本国籍の場合エレクトリックゲートを通過すればよいのですが、Short Term Studyの場合だとエレクトリックゲートではなく、入国審査官のブースでスタンプを押してもらう事になっています。ビジタービザに切り替わることで、エレクトリックゲートを通って入国しても良いのかどうかまだ不明です。

入学許可証も必要か

6ヵ月以内であれば自由に学校を選べて、自由に学校も変えて、受講期間も自由に設定できるとなりますが、入国後すぐに通う学校について申告する必要はないのかどうかまだわかりません。申告する必要があれば、入学許可証が必要になるのではないかとも考えられます。

イギリス入国後に学校を選べるのか

ビジタービザで入国できるという事になれば、予め学校を決めずに渡航してイギリス現地で学校を決めて行くこともできるのではとも思われますが、それがOKであれば語学学校の制約を設けている筋が通らないのではとも思われます。

まずは学校を決めて入国し、入国後は6ヵ月以内であれば他の学校に移るのも良し、出国期限ギリギリまで受講の延長を繰り返しても良しという意味になるのかもしれないとも思っています。

今後の状況のアップデート

まだ運用されていないので、どこまで何ができるようになるかは推測の域ではありますが、運用開始後状況が判明しで行くにつれてアップデートをしていく予定でいます。