イギリスのコロナワクチン接種開始が留学に与える影響を考えてみる
2020年12月8日からイギリスで新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されます。まずは介護施設や高齢者の方を中心となるようです。
この新型コロナウイルスのワクチンですが、世界初ということで注目を集めていますが、この新型コロナのワクチン接種がイギリスの留学にどう影響を与えそうか考えてみたいと思います。
学校に与える影響
ワクチンの接種以前よりイギリスはロックダウンしたりTier制度で地域ごとに対応を分けたりはしていますが、この中でも学校は通常通りで対面授業を行っています。
ワクチンの接種が始まったからと言って、すぐに何かしら学校の運営や授業のやり方に影響が出るという事は考えられないかと思います。
その為、授業を行うという点においては当面ほぼ現状通りで、ソーシャルディスタンスを保ちマスクをして消毒してという対応が続くと思われます。
ワクチン普及後
ワクチンの接種は2020年12月~2021年2月ごろまでは高齢者や基礎疾患のある方が中心になると思いますが、2021年3月以降は順次働き世代にも接種が広がっていくと思われます。
そうなってくると死亡者や重傷者数も下がり、コロナの陽性者数も次第に減少傾向になってくると予想されます。
この傾向が見えだすと少しづつではありますが、マスクを付けることも義務ではなくなりソーシャルディスタンスも緩めてくる可能性も考えられます。
そうなれば、イギリスの学校の対面授業のやり方も通常通りに戻ることも予想でき、5月か6月頃にはほぼ学校の授業形態もほぼ通常に戻るのではないかと思われます。
コロナ前の授業形態に戻るのは夏?
こう考えると、コロナ前に行われていた1クラス12名~15名の生徒を入れた対面授業は、2021年の夏ごろにも戻ってくるのではないかと思われます。
夏なのでヨーロッパからの中高生のグループもやってきてサマーコースも今まで通り実施されてくるのではないでしょうか。
イギリス入国はワクチン接種が条件に!?
ただこういった流れも、日本も含めて世界各国から生徒がイギリスに入国できなければ意味がありません。
日本は現在のところ自己隔離不要でイギリスに入国できるようにはなっていますが、イギリスでワクチンが普及し有効性が確認されだしてくれば、感染状況という視点で日本の方がイギリスより悪いということも言える状況になる可能性も出てきます。
そうなると感染状況が悪い国からの入国者数を無対策のまま受け入れたくないという思惑も働くと思うので、イギリスに自己隔離不要で入国するためにはワクチン接種が条件になることも考えられます。
このような状況になれば、イギリスへ留学するためには新型コロナのワクチン接種が条件になるということも想定しておく必要もあります。
イギリスのワクチン接種開始は希望の見えるニュースですが、それに伴う影響について事前に想定しておく必要があるでしょう。
ただし、全てはワクチンが問題なく機能するという事が前提となるので、ワクチンの有効性が怪しまれるような事態になれば、こういった想定も崩れてしまうことも十分に考えられます。