イギリス学生ビザ(Student visa)|申請条件・費用・必要書類【2026年最新】

イギリスの大学・大学院など、6ヶ月を超えるコースへの留学に必要なのが学生ビザ(Student visa)です。申請には学校からの入学許可(CAS)と資金の準備が必要で、費用はビザ申請料£558+IHS(移民健康保険料)£776/年、日本円で1年あたり約29万円が目安です(2026年時点、1ポンド=215円で換算)。

以前は「Tier 4ビザ」という名前で知られていましたが、2020年10月に制度が変わり、現在は「Student visa」という名称になっています。あわせて、入国後に受け取っていたBRPカードも廃止されオンラインのeVisaに切り替わるなど、ここ数年でイギリスのビザ手続きは大きく変わりました。古い情報と混同しないよう注意してください。

申請条件から費用、資金証明の「28日ルール」、必要書類、申請の流れ、卒業後の働き方まで、日本から申請する方向けに順番に解説していきます。6ヶ月以内の短期留学で使えるETAや、語学留学向けのショートタームスタディビザとの違いも整理しているので、ご自身の留学にどの手続きが必要なのかをまとめて確認できます。

イギリスのビザに関する情報は予告なしに変更されることがあります。当ウェブサイトではできるだけ最新の情報を掲載するよう努めていますが、掲載情報が最新でなくなっている場合もありえます。ビザ情報は参考としてご確認いただき、最新情報の詳細は必ずUKVI(英国政府)のウェブサイトをご確認いただきますよう、お願いいたします。

イギリス留学に使えるビザは4種類|まず自分に必要なビザを確認しよう

イギリス留学で使える手続きは、大きく分けて4種類あります。どれが必要になるかは、「どのくらいの期間」「何を学ぶか」でほぼ決まります。まずは下の表で、ご自身に当てはまるものを確認してみてください。

ビザの種類 対象になる留学 滞在できる期間 費用(2026年) 就労
ETA
(電子渡航認証)
6ヶ月以内の語学留学・短期留学 最長6ヶ月 £16 不可
ショートターム
スタディビザ
6ヶ月を超え11ヶ月までの語学留学 最長11ヶ月 £228+IHS 不可
学生ビザ
(Student visa)
大学・大学院・カレッジなど
6ヶ月を超える就学
コース期間による
(学位レベルは最長5年)
£558+IHS £776/年 条件付きで可
YMSビザ
(ワーキングホリデー)
18〜30歳・就学と就労を自由に 2年 £298+IHS フルタイム可

※費用は2026年時点のビザ申請料。IHS(移民健康保険料)は滞在期間に応じて別途かかります。

期間と目的で選ぶ|ビザ選びの目安

迷ったときは、次の順番で考えるとシンプルです。

  • 6ヶ月以内の留学 → ビザは不要。ETA(電子渡航認証)を取得して渡航します。詳しくは短期学生ビザ(6ヶ月未満)のページをご覧ください。
  • 6ヶ月を超える語学留学(11ヶ月まで)ショートタームスタディビザが対象です。
  • 大学・大学院・専門コースへの進学 → このページで解説する学生ビザ(Student visa)が必要です。
  • 働きながら英語も学びたい(18〜30歳)ワーホリビザ(YMS)という選択肢もあります。

このうち学生ビザは、条件や書類がいちばん複雑です。次の章から、申請条件を順番に確認していきましょう。

イギリス学生ビザの申請条件|CAS・英語力・資金の3つがポイント

学生ビザの審査はポイント制になっていて、「CAS(入学許可)」「英語力」「資金」の3つがそろっていることが申請の柱になります。ひとつずつ確認していきましょう。

CAS(入学許可)が発行されること

学生ビザは、イギリスに留学する予定があれば誰でも申請できるというものではありません。留学する学校がビザのスポンサー資格(Student sponsor licence)を持っていて、CASという入学許可の証明を発行してもらえることが大前提です。

CASはConfirmation of Acceptance for Studiesの略で、「この学生の受け入れを確認しました」という学校からの証明です。書類そのものではなくリファレンス番号として発行され、ビザ申請時にこの番号を使います。

イギリスのほとんどの大学はスポンサー資格を持っているので、大学・大学院への留学であればこの点はまず問題ありません。一方、語学学校でスポンサー資格を持っている学校は限られています。学生ビザで語学留学を考える場合は、学校選びの段階でスポンサー資格の有無を確認しておく必要があります。当社でも、ご希望の学校がビザに対応しているかどうかを含めてご案内していますので、学校選びに迷ったらお気軽にご相談ください。

英語力の証明

学生ビザでは、留学するコースのレベルに応じた英語力が求められます。証明の方法は、留学先によって2つのパターンに分かれます。

大学・大学院など高等教育機関へ留学する場合

学校側が独自の方法(IELTSなどのスコアや、出願時の審査)で英語力を確認し、その結果をもとにCASを発行します。つまり、学校の入学基準をクリアしていれば、ビザのための英語証明は学校側が担ってくれるイメージです。

それ以外の教育機関へ留学する場合

UKVIが認定した英語テスト(SELT)のスコアが必要です。代表的なものがIELTS for UKVIで、一般のIELTSとテスト内容は同じですが、本人確認などがより厳格な環境で受験するものです。日本では受験できる会場が限られているので、受験計画は早めに立てておきましょう。目安として、学位レベルのコースならCEFR B2以上、それ未満のコースならB1以上を満たす必要があります。

なお、日本のパスポートで申請する場合、英語力証明書類の提出は原則として免除されています。ただし要件そのものが無くなるわけではなく、求められた場合には提出が必要です。詳しくは後述の「必要書類」の章で説明します。

資金の証明

学生ビザでは、留学を続けられるだけの資金があるかどうかもチェックされます。用意すべき金額は、次の2つの合計です。

  • 未払いの授業料(CASに記載された金額のうち、まだ支払っていない分)
  • 生活費(ロンドンかロンドン以外かで金額が変わります)

生活費として求められる金額は、ロンドン市内の学校なら月£1,529、ロンドン以外なら月£1,171で、最大9ヶ月分を用意します(2026年時点)。具体的な計算例や証明のルール(28日ルール)は、このあとの章で詳しく解説します。

イギリス学生ビザの費用|申請料とIHSで年間約29万円

学生ビザの取得には、ビザ申請料IHS(移民健康保険料)の2つの費用がかかります。1年間の留学なら合計£1,334、日本円で約29万円が目安です(1ポンド=215円換算・2026年7月時点)。それぞれの内訳を見ていきましょう。

費用項目 金額(2026年) 内容
ビザ申請料 £558
(約120,000円)
2026年4月8日以降の申請料。オンライン申請時にクレジットカード等で支払います。
IHS(移民健康保険料) £776/年
(約167,000円)
イギリスの国民保健サービス(NHS)を利用するための費用。ビザの期間分を申請時にまとめて支払います。
合計(1年間の留学) £1,334
(約287,000円)
2年なら£2,110、3年なら£2,886が目安です。

IHS(Immigration Health Surcharge)とは

IHSは、イギリスの国民保健サービス「NHS」を利用するために支払う費用です。これを支払っておくことで、留学中にGP(かかりつけ医)の診察などを原則無料で受けられるようになります。

注意したいのは、IHSはコースの期間ではなく、ビザの許可期間に応じて計算されるという点です。ビザはコース期間より少し長めに発給されるため、たとえば12ヶ月のコースでは、コース前後の猶予期間を含めて1年半分(£1,164)となるのが一般的です。正確な金額は、オンライン申請の途中で自動計算されて表示されるので、その画面で確認してください。

このほかにかかる可能性のある費用

  • ビザ申請センターまでの交通費:申請には東京または大阪のビザ申請センターへ本人が出向く必要があります。
  • 大阪での申請の追加料金:大阪のビザ申請センターは有料サービスとなっており、追加料金がかかります。
  • 優先審査サービス:審査を早めたい場合の有料オプションです。利用できるかどうかや料金は時期によって変わります。
  • 書類の英訳費用:日本語の書類を提出する場合は英訳を付ける必要があります。

ビザ費用とあわせて「資金証明額」の準備も忘れずに

ここまでの費用は「ビザを取るために支払うお金」ですが、これとは別に「口座に入っていることを証明するお金」が必要です。ロンドンなら最大£13,761(約296万円)、ロンドン以外なら最大£10,539(約227万円)に、未払いの授業料を加えた金額を口座に用意しておく必要があります。

この資金証明には「28日ルール」という独特の決まりがあり、ここでつまずく方が非常に多いので、次の章で詳しく解説します。留学全体の費用感を知りたい方は、イギリス留学費用のページもあわせてご覧ください。

資金証明と「28日ルール」|ビザ却下の最大の原因はここにあります

学生ビザの審査で最もつまずきやすいのが、この資金証明です。金額が足りていても、証明のしかたがルールに合っていないと却下の対象になります。少し細かい内容ですが、ここさえ正しく理解できれば学生ビザ申請の山は越えたようなものです。順番に見ていきましょう。

用意する金額:「未払いの授業料」+「生活費」

証明が必要な金額は、次の2つの合計です。

項目 金額
未払いの授業料 CASに記載された授業料のうち、まだ支払っていない金額
生活費(ロンドン) 月£1,529 × 最大9ヶ月=£13,761(約296万円)
生活費(ロンドン以外) 月£1,171 × 最大9ヶ月=£10,539(約227万円)

※1ポンド=215円で計算(2026年時点の金額)。
※コースが9ヶ月より短い場合は、コースの月数分だけ用意すればOKです。

たとえば、ロンドンの学校で年間授業料が£12,000、そのうち£5,000をすでに支払っている場合は、未払い分£7,000+生活費£13,761=£20,761(約446万円)が証明すべき金額になります。すでに支払った授業料は、CASに支払い済みと記載されていることが条件で差し引けます。学校に授業料を送金したら、CASに反映されているか必ず確認しましょう。

「28日ルール」:残高が1日でも下回るとやり直しです

用意した資金は、ただ口座に入っていればよいわけではありません。次の2つの条件を同時に満たす必要があります。

  • 28日間連続で、必要額以上の残高をキープしていること(1日でも下回ると、その時点で28日のカウントはやり直し)
  • その28日間の最終日が、ビザ申請日から31日以内であること

言葉だけだとわかりにくいので、具体例で見てみましょう。9月にコースが始まる方が、7月1日にビザを申請するケースです。

【例】7月1日にビザ申請する場合

  • 6月3日〜6月30日の28日間、残高が必要額を一度も下回っていない → OK(最終日6月30日は申請日から31日以内)
  • 6月15日に一度だけ残高が£100足りなくなった → NG。6月16日から改めて28日間のカウントをやり直し、申請も後ろにずれます
  • 4月1日〜4月28日はキープできていたが、その後お金を移動した → NG。最終日4月28日が申請日(7月1日)から31日を超えているため使えません

うっかりやりがちなのが、口座からの自動引き落としです。クレジットカードの引き落としや家賃の支払いで一瞬だけ残高が基準を下回り、28日のカウントがリセットされてしまうケースが実際にあります。資金証明用の口座は、普段の生活用とは分けておくと安心です。また、為替レートの変動で円建て残高がポンド換算で基準を割り込むこともあるため、必要額より1割ほど多めに入れておくことをおすすめします。

親名義の口座でも大丈夫?

ご自身の口座だけでなく、親名義の口座の資金も使えます。ただしその場合は、次の書類をセットで用意します。

  • 親名義口座の取引明細(28日ルールを満たしたもの)
  • 資金提供に同意する旨の親からのレター(英文)
  • 親子関係を証明する戸籍謄本(英訳付き)

戸籍謄本は市役所や区役所で原本を発行してもらい、英文翻訳を付けて提出します。奨学金で留学する場合は、奨学金団体からの支給証明レターが同じ役割を果たします。

日本のパスポートなら提出は免除。それでも準備は必要です

ここまで細かく説明してきましたが、実は日本のパスポートで申請する場合、資金証明書類の「提出」は免除されています。日本は審査上の優遇対象国(差別化対象国)に指定されているためです。

ただし、これは「書類を出さなくてよい」だけで、資金の条件そのものが免除されるわけではありません。申請フォームでは資金要件を満たしていることを申告しますし、UKVIから求められた場合はすぐに提出できる状態にしておく必要があります。実際に提出を求められるケースもあるので、「免除だから準備しない」ではなく、「提出できる状態で臨む」が正解です。この点は、当社でビザ申請をサポートする際にも必ずお伝えしているポイントです。

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イギリス学生ビザの必要書類チェックリスト

申請条件と資金の準備ができたら、次は書類をそろえていきます。学生ビザで使う書類の全体像は次のとおりです。人によって必要なものが変わるので、まずは表でご自身に当てはまるものを確認してください。

書類 誰に必要か
有効なパスポート 全員
CAS(リファレンス番号) 全員
資金証明(取引明細・通帳の記録) 日本のパスポートは提出免除
(求められたら提出)
英語力の証明(SELTスコアなど) 日本のパスポートは提出免除
(求められたら提出)
結核検査(TB検査)の証明書 日本からの申請は不要
(過去6ヶ月以内に指定国に長期滞在した場合は必要)
資金提供者からの同意レター+戸籍謄本(英訳付き) 親名義の口座を使う場合
保護者の同意書・関係証明 申請時に18歳未満の場合
過去のイギリス留学の修了証など イギリス留学経験がある場合

パスポート

全員に必要です。理想は、留学する学校に出願するまでに取得しておきましょう。パスポートの残存期間が留学期間をカバーしているかも確認しておくと安心です。有効期限が近い場合は、申請前に更新しておくことをおすすめします。更新した場合、eVisaに紐づけるパスポート情報も新しいものにする必要がある点は覚えておいてください。

CAS(入学許可のリファレンス番号)

留学する学校が発行します。全員に必要です。CASには授業料の金額や支払い済みの金額、コース情報などが記録されていて、ビザ申請フォームでこの番号を入力します。CASの発行日から6ヶ月以内に申請する必要があるため、受け取ったら早めに申請の準備を進めましょう。また、CASに記載された内容(氏名のスペル、コース名、支払い済み金額など)に間違いがないかも必ず確認してください。

資金証明

日本のパスポートによる申請者は、提出が免除されています。ただし前の章で説明したとおり、28日ルールを満たした状態で「求められたらすぐ出せる」準備はしておきましょう。通常は、通帳の記録または銀行の取引明細を英訳付きで用意します。残高証明書は使えません。

英語力の証明

こちらも日本のパスポートによる申請者は提出が免除されています。大学など高等教育機関へ留学する場合は学校側が英語力を確認するので、別途スコアの提出は不要です。それ以外の学校へ留学する場合は、SELT(IELTS for UKVIなど)のスコアを申請フォームで申告します。

結核検査(TB検査)の証明書

日本から申請する場合は原則不要です。ただし、申請前の6ヶ月間に、検査対象国(東南アジアの一部の国など)に6ヶ月以上滞在していた場合は、指定クリニックでの検査証明が必要になります。日本で暮らしてきた方にはほぼ関係ありませんが、海外滞在歴が長い方は該当しないか確認しておきましょう。

資金提供者からの同意レターと戸籍謄本

ご両親など第三者の口座の資金で留学する場合は、資金提供に同意する旨の英文レターと、関係を証明する戸籍謄本(英訳付き)を用意します。奨学金で留学する場合は、奨学金団体からの支給証明レターがこれにあたります。

18歳未満の方の追加書類

申請時に18歳未満の場合は、保護者の同意書や出生証明書(戸籍謄本の英訳など)が追加で必要です。イギリスでの滞在先や到着時の出迎えについての情報も求められます。

書類は「オンラインでアップロード」が基本になりました

以前は書類一式を印刷してビザ申請センターに持参する方式でしたが、現在はオンラインでアップロードするか、ビザ申請センターでスキャンして提出する方式に変わっています。バーコードセパレーターのような紙の時代の書類は不要になりました。日本語の書類(戸籍謄本など)には英訳を付けることを忘れないようにしてください。

イギリス学生ビザ申請の流れ|CAS取得からeVisa確認まで9ステップ

ここからは、実際の申請の流れを順番に見ていきます。全体像としては「CASをもらう → オンラインで申請・支払い → ビザ申請センターで生体認証 → 審査 → eVisaを確認して渡航」という流れです。日本から申請する場合の標準的なステップは次のとおりです。

step 1学校からCASを発行してもらう

学生ビザの申請は、学校からCASが発行されないと始められません。授業料の支払い(または頭金の支払い)など学校側の条件を満たすと、CASのリファレンス番号が発行されます。ビザ申請ができるのはコース開始の6ヶ月前からなので、CASの発行時期は学校と相談しながらスケジュールを組みましょう。

step 2GOV.UKでオンライン申請フォームを入力する

イギリス政府のウェブサイト(GOV.UK)の学生ビザ申請ページから、オンラインで申請フォームを入力していきます。CASの番号、パスポート情報、滞在先などを入力します。入力内容は途中保存できるので、一度に全部終わらせる必要はありません。

step 3IHS(移民健康保険料)を支払う

フォームの入力が終わると、IHSの支払いに進みます。学生ビザの場合は£776/年で、ビザの有効期間分をまとめてクレジットカード等で支払います。12ヶ月コースの場合、コース前後の猶予期間を含めて1年半分(£1,164)となるのが一般的です。

step 4ビザ申請料を支払う

続けてビザ申請料£558を支払います。この申請料を支払った日が「ビザの申請日」として扱われます。資金証明の28日ルールの「31日以内」も、この日を基準に数えます。ビザ申請センターに行く日ではないので注意してください。

step 5ビザ申請センターの予約を取る

支払いが完了すると、VFSグローバル(イギリス政府の委託業者)のサイトに進み、ビザ申請センターの来館日時を予約します。ビザ申請センターは東京(築地)と大阪(南船場)の2ヶ所です。大阪は有料サービスのため追加料金がかかります。

step 6ビザ申請センターで生体認証と書類提出を行う

予約した日時にビザ申請センターへ本人が出向き、指紋の採取と顔写真の撮影(生体認証)を行います。書類は事前にオンラインでアップロードしておくか、センターでスキャンして提出します。パスポートはここで預けます。

step 7審査結果を待つ(通常3週間以内)

日本からの申請の場合、通常は3週間以内に結果が出ます。審査状況によってはこれより長くかかることもあるので、渡航直前の申請は避け、余裕を持って進めましょう。急ぎの場合は、利用できるタイミングであれば優先審査サービス(有料)という選択肢もあります。

step 8承認の通知を受け取り、eVisaを確認する

ビザが承認されると通知が届き、パスポートが返却されます。あわせて、UKVIアカウントを作成してeVisa(オンラインの在留資格記録)を確認します。以前のように入国後にBRPカードを受け取る必要はなくなりました。eVisaの内容(ビザの種類・有効期間・条件)に間違いがないか、渡航前に必ず確認してください。渡航に使うパスポートがeVisaに正しく紐づいているかどうかもチェックしておきましょう。

step 9イギリスに入国する

ビザの有効開始日以降にイギリスへ入国します。入国できるのは、12ヶ月以上のコースならコース開始の1ヶ月前からです(それより短いコースは条件が変わります。詳しくは次の章で説明します)。入国審査に備えて、CASの控えや滞在先の情報はすぐ出せるようにしておくとスムーズです。

スケジュールの目安:渡航の3〜4ヶ月前には動き始めましょう

「申請自体は3週間で終わるなら、ギリギリでも大丈夫」と思われがちですが、実際にはその前段階に時間がかかります。学校への申し込みとCAS発行、資金の28日間キープ、(必要な場合は)英語テストの受験。これらを逆算すると、渡航の3〜4ヶ月前には準備を始めるのが安全です。当社では学校の手配からビザ申請のサポートまで無料で行っていますので、スケジュールに不安がある場合もお気軽にご相談ください。

学生ビザの条件|就労・滞在期間・家族の同伴

学生ビザには、取得したあとの過ごし方に関わる条件がいくつか付いています。「どのくらい働けるか」「いつからいつまで滞在できるか」「家族を連れて行けるか」の3つは、留学の計画そのものに影響するので、申請前に確認しておきましょう。

就労について|働けるかどうかは留学先で決まります

学生ビザでアルバイトができるかどうかは、留学先の学校とコースのレベルによって決まります。

留学先・コース 学期中 休暇中
大学など高等教育機関の学位コース 週20時間まで フルタイム可
高等教育機関の学位レベル未満のコース 週10時間まで 週10時間まで
語学学校など私立の教育機関 就労不可

大学・大学院への留学なら、学期中は週20時間まで、夏休みなどの休暇中はフルタイムで働けます。一方、語学学校への留学では学生ビザを持っていても働くことはできません。アルバイト収入をあてにした資金計画は立てられない点に注意してください。なお、働ける場合でも、個人事業主としての仕事やプロスポーツ選手・エンターテイナーとしての活動は認められていません。

「働きながらイギリスに長期滞在したい」という場合は、最長2年間の滞在と就労ができるワーホリビザ(YMS)という選択肢もあります。

滞在期間について|入国できる日と滞在できる期限

学生ビザでは、コースの前後にどのくらい滞在できるかが、コースの長さによって決まっています。

コースの長さ 入国できるのは 滞在できるのは
12ヶ月以上 コース開始の1ヶ月前から コース修了の4ヶ月後まで
6ヶ月以上12ヶ月未満 コース開始の1ヶ月前から コース修了の2ヶ月後まで
6ヶ月未満 コース開始の7日前から コース修了の7日後まで
プレセッショナルコース
(大学進学前の英語準備コース)
コース開始の1ヶ月前から コース修了の1ヶ月後まで

たとえば9月開始の1年コースなら、8月から入国でき、コースが終わった翌年の夏から4ヶ月間はイギリスに残れます。この「修了後の期間」を使って卒業旅行をしたり、次に説明するGraduate Routeへの切り替え準備をしたりすることができます。

オンライン申請ではイギリスへの入国予定日を入力しますが、この規定を踏まえて設定してください。航空券の手配も、入国可能日より前の到着にならないよう注意しましょう。

家族の同伴について|2024年から大きく制限されました

配偶者やお子さんを連れての留学は、以前は修士課程以上なら広く認められていましたが、2024年1月のルール変更で対象が大きく絞られました。現在、家族を同伴できるのは次のいずれかに当てはまる学生だけです。

  • 博士課程(PhD)などの研究型の学位コースに在籍する学生
  • 政府の奨学金を受けて6ヶ月を超えるコースに在籍する学生

授業中心の修士課程(taught Master’s)では、原則として家族を同伴できません。この変更は比較的新しいため、古い記事や数年前の体験談では「修士なら家族を連れて行ける」と書かれていることがあります。ご家族での渡航を考えている場合は、必ず現行ルールを前提にコースを選んでください。同伴できる場合でも、ご家族それぞれにビザ申請と資金証明(1人あたり月£845×最大9ヶ月)が必要です。

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卒業後もイギリスに残れる「Graduate Route」という選択肢

学生ビザの魅力は、留学期間だけで終わりません。イギリスの大学・大学院を卒業すると、Graduate Route(グラデュエートルート)という卒業生向けのビザに切り替えて、卒業後もイギリスに残って働くことができます。留学のゴールを「英語力」だけでなく「海外での職務経験」まで広げられる制度なので、進学を考えている方はぜひ知っておいてください。

Graduate Routeの主な特徴

  • 学士・修士課程の修了で2年間、博士課程の修了で3年間イギリスに滞在できます
  • 仕事の内容や職種に制限がなく、フルタイムで働けます。転職も自由です
  • 申請時に雇用主のスポンサーや内定は不要。「仕事を探しながら滞在する」ことができます
  • イギリス国内から申請します(学生ビザからの切り替え)

就労ビザ(Skilled Worker visa)は企業のスポンサーが必要ですが、Graduate Routeは内定がなくても申請できるのが最大の特徴です。「まず現地で就職活動をして、仕事が見つかったら就労ビザに切り替える」という段階的なキャリアの組み立てができます。

利用の条件と注意点

Graduate Routeを使うには、学生ビザでイギリスの大学等の対象コース(学士以上)を修了していることが条件です。語学留学は対象外です。また、ビザの延長はできないため、期間終了後もイギリスに残りたい場合はSkilled Worker visaなど別のビザへの切り替えが必要になります。

滞在期間の短縮が予定されています

イギリス政府は、Graduate Routeの滞在期間を現行の2年から18ヶ月に短縮する方針を発表しています。適用時期は卒業・申請のタイミングによって変わる見込みなので、進学を計画している方は、入学前に最新の制度をGOV.UKで確認しておきましょう。制度の変更点は当社でも把握するよう努めていますので、進路に関わる部分はご相談時に最新情報をご案内します。

「留学して終わり」ではなく「卒業後にどう働くか」まで含めて計画を立てると、コース選びや留学時期の判断も変わってきます。長期的なプランも含めて、お気軽にご相談ください。

イギリス学生ビザのよくある質問

イギリスの学生ビザについて、ご相談の中で特によくいただく質問をまとめました。申請前の不安や疑問の解消にお役立てください。

日本人は英語力証明(IELTS for UKVI)の提出が必要ですか?

日本のパスポートで申請する場合、英語力を証明する書類の提出は原則として免除されています。日本は審査上の優遇対象国(差別化対象国)に指定されているためです。ただし「提出が免除されている」だけで、英語力の要件そのものが無くなるわけではありません。大学など高等教育機関へ留学する場合は、学校側が独自の基準で英語力を確認したうえでCAS(入学許可)を発行します。また、審査の過程でUKVIから証明の提出を求められる可能性もありますので、スコアは手元に保管しておくと安心です。

資金証明に銀行の残高証明書は使えますか?

残高証明書は使えません。ある1日時点の残高しか示せないためです。資金証明には、申請日直近の28日間の入出金がわかる取引明細や通帳の記録を使います。この28日間、口座残高が必要額を1日でも下回るとやり直しになる点に注意してください。なお、日本のパスポートで申請する場合は資金証明書類の提出自体は免除されていますが、求められた場合はすぐ提出できるよう、条件を満たした状態で準備しておくことをおすすめします。

資金はいくら用意すればいいですか?

「未払いの授業料」+「生活費」の合計です。生活費として求められる金額は、ロンドン市内の学校なら月£1,529(最大9ヶ月分で£13,761)、ロンドン以外なら月£1,171(最大9ヶ月分で£10,539)です(2026年時点)。たとえばロンドン以外の学校で未払い授業料が£8,000残っている場合、£8,000+£10,539=£18,539が目安になります。すでに支払った授業料はCASに記載されていれば差し引けます。

BRPカードはもう発行されないのですか?eVisaとは何ですか?

はい、以前イギリス入国後に受け取っていたBRPカード(在留カード)は廃止され、現在はeVisaというオンラインの在留資格記録に切り替わっています。ビザが承認されると、UKVIアカウントを作成してeVisaを確認できるようになります。カードの受け取りのために郵便局へ行く必要はなくなりましたが、渡航に使うパスポートの情報をUKVIアカウントに正しく登録しておくことが大切です。パスポートを更新したときは、アカウント上の情報更新も忘れないようにしましょう。

申請費用は全部でいくらかかりますか?

ビザ申請料£558(2026年4月8日以降)と、IHS(移民健康保険料)£776×滞在年数分が基本です。1年間の留学なら£558+£776=£1,334、日本円で約29万円が目安です(1ポンド=215円換算・2026年7月時点)。このほかに、東京・大阪のビザ申請センターまでの交通費や、優先審査などの有料サービスを使う場合はその料金が加わります。なお、IHSはビザの有効期間で計算されるため、12ヶ月コースの場合はコース前後の猶予期間を含めて1年半分(£1,164)となるのが一般的です。

申請からビザ取得までどのくらいかかりますか?

イギリス国外からの申請は、通常3週間以内に結果が出ます。申請自体はコース開始の6ヶ月前からできるので、余裕を持ったスケジュールを組みやすくなっています。ただし、書類の準備には想像以上に時間がかかります。当社でサポートした方の例では、資金を口座にまとめてから28日間の保持期間を確保する必要があったため、申請ボタンを押せるまでに1ヶ月半ほどかかったケースもありました。渡航3〜4ヶ月前には準備を始めておくと安心です。

学生ビザでアルバイトはできますか?

留学先とコースのレベルによって変わります。大学など高等教育機関の学位コースなら、学期中は週20時間まで、休暇中はフルタイムで働けます。学位レベルに満たないコースの場合は週10時間までです。語学学校など私立の教育機関へ留学する場合は、学生ビザを持っていても働くことはできません。アルバイト収入を前提にした資金計画は立てないようにしましょう。

語学留学でも学生ビザ(Student visa)が必要ですか?

期間によって必要な手続きが変わります。6ヶ月以内の語学留学であればビザは不要で、ETA(電子渡航認証・£16)を取得して渡航できます。6ヶ月を超えて11ヶ月までの語学留学ならショートタームスタディビザが対象です。Student visaで語学留学する方法もありますが、ビザのスポンサー資格を持つ語学学校は限られているため、学校選びの段階で確認が必要です。どのビザが合うか迷ったときは、お気軽にご相談ください。

家族(配偶者や子ども)を連れて行けますか?

2024年のルール変更により、家族を同伴できるのは、博士課程などの研究型の学位コースに在籍する学生と、政府の奨学金を受けている学生などに限られています。授業中心の修士課程では、原則として同伴できなくなりました。以前と大きく変わった部分なので、古い情報には注意してください。ご家族での渡航を考えている場合は、コース選びの段階から条件を確認しておくことが大切です。

まとめ:イギリス学生ビザは「CAS・資金・スケジュール」の3点で決まります

最後に、イギリス学生ビザのポイントを整理します。

  • 6ヶ月を超える大学・大学院・専門コースへの留学には学生ビザ(Student visa)が必要。旧Tier 4ビザは現在この名称になっています
  • 費用は申請料£558+IHS £776/年。1年間の留学で約29万円が目安(1ポンド=215円換算)
  • 資金証明は「未払い授業料+生活費(ロンドン£13,761/それ以外£10,539)」を28日間連続でキープ。日本のパスポートは提出免除だが、準備は必要
  • 申請はコース開始の6ヶ月前から可能。審査は通常3週間以内でも、準備期間を含めて渡航3〜4ヶ月前には動き始めるのが安全
  • BRPカードは廃止され、現在はeVisaで在留資格を管理。渡航前にUKVIアカウントの確認を
  • 大学・大学院を卒業すればGraduate Routeで卒業後も就労可能(制度変更の動きあり・要最新確認)

学生ビザの手続きは項目が多く、ルールも変わり続けていますが、ひとつずつ順番に進めていけば決して越えられない壁ではありません。それでも「自分のケースはどうなるのか」「この書類で大丈夫か」と不安になる場面は必ず出てきます。

当社では、学校選びからCASの取得、ビザ申請のサポートまで無料で行っています。「学生ビザとショートタームスタディビザのどちらがいいか迷っている」「資金証明のスケジュールを一緒に確認してほしい」といった段階のご相談も歓迎です。イギリス留学の第一歩を、安心して踏み出してください。

関連ページ:ショートタームスタディビザ(11ヵ月)短期学生ビザ(6ヵ月未満)ワーホリビザ(YMS)イギリス留学費用

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